報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)
TDD対応MIMOフェージングシミュレータをDENGYOが新開発
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本 眞)は、LTE-Advanced、WiMAX2、など、高速・大容量な移動体通信開発におけるフェージング評価環境を実現する「LTシリーズTDD※対応MIMOフェージングシミュレータ」を開発し、11月30日(水)より国内に向け受注を開始致します。
なお、当製品につきましては、パシフィコ横浜で11月30日(水)から12月2日(金)に開催される『マイクロウェーブ展2011』(2011 Microwave Workshops & Exhibition)にて、展示いたします。
※TDDとは
Time Divison Duplexの略。単一の周波数帯域を使い、時間軸上で通信を細かく分割し送信と受信を交互に行う方式。送受信を高速で切り替えることによって双方向通信を実現する。
<開発背景>
移動通信では高速・大容量化が進み、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術の開発が盛んです。MIMOは、複数のアンテナを同時に使用する事から、相互干渉、パス数の増加、広帯域化など、干渉制御が課題となっており、その開発には、これらMIMO特有の複雑な干渉環境を擬似的に再現できるTDD対応のフェージングシミュレータが必要でした。
<LTシリーズTDD対応MIMOフェージングシミュレータについて>
LTシリーズTDD対応MIMOフェージングシミュレータは、これまでのLTシリーズの開発で培った高速信号処理技術と、コア技術の高周波技術を組み合わせることにより、1台で2×2、4×4、機能拡張により1台で最大4×12MIMOのシミュレーションが可能です。また、光インタフェースを搭載することにより、磁気やノイズの影響を受け難く、最大78GB/sの高速データ処理が可能です。RF周波数範囲はカスタマイズ可能で、将来のRF周波数拡張にも対応できます。
<特長>
- TDD対応
- RF周波数 2545MHz〜2625MHz(周波数のカスタマイズ可)
- 2×2、4×4 MIMO(LT-9000を一台使用して最大4×12まで拡張可)
- 帯域幅:90MHz
- ダイナミックレンジ:75dB
- 遅延量:40.95(μs)
- 最大ドップラー周波数:20kHz
- AWGN
- フェージングモデルをファイルで扱える(レイリー、ライス)
- 1リンクごとのカスタマイズ可
- チャネル間同期設計
- 高速ADC・DACで高速信号処理
ADC:400MHz/14bit × 4ch
DAC:1GHz/14bit × 4ch - 光インタフェース(最大78Gbps)
<ユーザーメリット>
1. 高速無線信号に対応
2. フレキシブルな試験環境を提供
3. 再現性の高い正確な評価が可能
<開発情報参考ホームページ>
<本件に関するお問い合わせ先>
日本電業工作株式会社(DENGYO) 担当:マーケティング室
住所:東京都千代田区九段南4-7-15
e-mail: URL: http://www.den-gyo.com/