報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)
長距離無線LAN機能付き自立照明灯を開発
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南 代表取締役社長:岩本眞)は、この度、自立電源で運用可能な長距離無線伝送機能と照明灯、Wi-Fiアクセスポイント機能を搭載した自立照明灯を開発いたしました。
本製品は、電源や通信配線なしで設置できるので、今まで設置の難しかった場所にも「防災灯」や「防犯灯」の設置が可能です。
図1. 製品概要
プロダクトの概要
近年、「安心・安全なまちづくり」の一環として、自治体によるソーラーパネルを利用したLED照明灯の設置や、地域の安全を守るための防犯カメラの設置が浸透しています。また、地域活性化のための情報提供を目的としたWi-Fiの設置が、観光地や公園、市役所などの人々が集まるスポットで進められています。
本製品は、低消費電力で駆動する“FalconWAVE(R)”の特性を利用し、LED照明灯に監視カメラとWi-Fiアクセスポイント機能を搭載した、自立化・ロケーションフリーを実現した照明灯です。今まで設置が難しかった場所でも簡易に設置できるので、「安心・安全なまちづくり」をすすめるうえでの防災・防犯灯として、また観光地や公園、市役所などの人々が集まるスポットで、情報提供のためのWi-Fiアクセスポイントとして活用できます。
製品の特長
1. 超低消費電力2.5Wの無線装置で不日照3日対応
長距離無線LANシステムとしては世界No1クラスの超低消費電力2.5Wを実現する“FalconWAVE2.4G”を内蔵することにより、太陽光パネルを利用した24時間運用でも、不日照で最長3日間の駆動が可能です。
図2.超低消費電力2.5Wを可能にした FalconWAVE2.4G
2. 1対4の長距離無線伝送
親機1台に子機4台までを集約し、約1kmの長距離無線伝送が可能です。この無線中継機能により照明灯の設置に必要な光ケーブルの配線が不要となるので、設置場所の選定に柔軟に対応できます。親機1台:子機1台の場合では、約6kmのデータ通信が可能です。
図3.電源線・光ケーブル不要によるロケーションフリーイメージ
利用例
■Wi-Fi防災灯
通常時は地域コミュニティーへの情報提供のためのWi-Fiアクセスポイントとして、災害発生時には、誰でも利用できる通信インフラとして地域住民の安全確認に活用するなど、さまざまな目的での利用が可能です。
また、4.9GHz帯長距離無線LANバックホール付きWi-Fiアクセスポイントの「FalconWAVE4.9G-Wi-Fiプラス」と組み合わせることにより、災害に強い無線ネットワークを、都市部やスポット的な観光地などに構築できます。
■防犯灯
人感センサと監視カメラを内蔵し、侵入者をキャッチした場合の監視カメラの映像確認のほか、パトライトの光などにより不審者を威嚇し、犯罪を未然に防止します。防犯目的の街路灯や外周灯、危険な場所への侵入を察知して通報する侵入灯としても活用可能です。また、追加工事などが難しい神社・仏閣などでのリアルタイム監視に有効です。
図4.防犯利用イメージ
主な仕様
■Wi-Fi防災灯
LED照明・Wi-Fiアクセスポイント・長距離無線通信(注1)・太陽光パネル・バッテリー装置ほか
■防犯灯
LED照明・人感センサ(3G無線伝送装置(注2))・監視カメラ・太陽光パネル・バッテリー装置・長距離無線通信ほか
■「長距離無線機能付き自立照明灯(Wi-Fi機能付き防災灯、センサ・カメラ付き防犯灯)」製品ページ
(注1)別途親機側の機器が必要です。
(注2)3G無線伝送装置には別途通信キャリアとの契約が必要です。
今後の予定
本製品は5月27日(水)より東京ビッグサイトにて開催される「ワイヤレスジャパン 2015」に出展いたします。
製品リリースは「Wi-Fi防災灯」は今年夏、「防犯灯」は今年秋を予定しています。