報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)
小型風力発電に最適な自立型ワイヤレス監視システム
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南4-7-15、代表取締役社長:岩本眞、以下DENGYO)はこの度、小型風力発電に最適なワイヤレスかつ電源レスの風況調査・発電所監視システムを開発しました。本システムは柔軟なインターフェースと低消費電力が特長の「Echoes LINK™」によるクラウド型遠隔監視システムで、風速計などの各種計測データを携帯電話回線経由でクラウドサーバへ送信、一元管理できるシステムです。インターネットを通してお客様がリアルタイムに監視ができ、風況調査から運転開始後のモニタリングまで可能です。
各種センサと無線装置は太陽光パネルとバッテリによる自立電源で完全運用できるため大規模工事の必要がなく、観測したい任意の場所に簡単に設置、移動も容易に行えます。コストも従来のシステムを導入した場合と比較して約25%減(当社比)となりました。
製品開発の背景
再生可能エネルギーのひとつとして注目されている風力発電ですが、風力発電機の設置位置で発電量が大きく変化するため、事前の風況調査が極めて重要です。これまでの風況観測機器は設置が大がかりなものも多く、また測定員が現地までデータ回収に行ったり、観測機器の電源が確保できなかったりと様々な課題がありました。DENGYOはこれらの課題を解決するため、ワイヤレスの利便性とデータ取得の信頼性、運用管理性を追求。設置が容易でモニタリングがしやすく、さらにコストを抑えたシステムを開発しました。
図1.製品概要
製品の特長
- 太陽光パネル+バッテリで完全自立運用ができ設置も移動も簡単
大規模な電源工事や設置工事の必要なく、任意の観測地点に自由に設置、移動が可能な完全自立設計です。 - クラウド対応で遠隔地のモニタリングも容易
各種観測データは10分毎/回にクラウドサーバへ送信(※1)、観測現場へ出向く必要がなく、最新のデータを遠隔地からいつでも閲覧、ダウンロードができます。
(※1)サーバへの送信間隔はクラウド設定画面で変更可能です。 - 欠損データを無くし高精度測定が可能
万一データ伝送に失敗した際にはリトライ機能により次回の送信タイミングに同時送信、重要データを失うことはありません。また、過去の観測データは本体に内蔵されたメモリーにも保存されています。
システム構成図
図2.システム構成図
今後の展開
本製品は5月27日(水)より東京ビックサイトにて開催される「ワイヤレスジャパン 2015」に出展いたします。
また、920MHz帯で広域センサネットワークを構築し長距離伝送を可能とする「マルチポイント監視システム」やカットアウト風速に達した場合にも風車の回転を止めずにEchoes LINK™で失速制御をかける「運転制御機能」など安全かつ効率的な発電を実現できるシステムを開発予定です。
<日本電業工作(DENGYO)について>
1947年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、中長期的な革新技術の創出にも積極的に取り組んでいます。資本金:3億3,000万円、売上高:142億円、従業員数:253名(2014年3月期)。
<本件に関するお問い合わせ先>
日本電業工作株式会社(DENGYO) 担当:マーケティング室
住所:東京都千代田区九段南4-7-15
e-mail:Marketing@den-gyo.com URL: http://www.den-gyo.com/