報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)
3G通信と無線LANを一体化したマルチカメラ監視mini-3Gを開発
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南、代表取締役社長:岩本 眞)は、この度、超低消費電力で自立電源運用が可能な長距離無線LANカメラ監視システム“マルチカメラ監視mini”に、3GアンテナとM2Mルータを搭載したシステム「マルチカメラ監視mini-3G」を開発いたしました。
システムの概要
3G回線を利用した遠隔カメラ監視では、カメラ1台ごとに回線契約が必要で、複数のカメラを設置した場合には月々のランニングコストの負担が課題となっていました。
本システムは、最大5台の監視カメラ映像を長距離無線LAN“FalconWAVE”で親機に集約、1つの3G回線で遠隔地への伝送が可能になり、今まで5台の監視カメラを設置していた場合に較べて、ランニングコストが1/5に削減できます。さらに本システムは、超低消費電力化により太陽光発電の自立電源で運用できるため、柔軟な監視レイアウトで安心・安全なカメラ監視システムが設置・運用できます。
図1.マルチカメラ監視mini-3G親機外観
図2.回線構築時の比較
システムの特長
1. 3G携帯電話回線1契約で最大5台のカメラ映像を集約伝送
監視ポイント(最長1km四方内に設置可能)からのカメラ映像(最大5台(注1))を長距離無線LANで親機へ集約することが可能です。
これにより、3G携帯電話1回線で自宅やオフィスまで映像伝送が可能となり、月々のランニングコストを最大1/5へ削減可能です。
2. 約10Wの超低消費電力化と、自立電源での運用を可能に
FalconWAVE2.4Gの低消費電力2.5Wに加え、高画質小型パンチルトカメラ、M2Mルータ機器の構成で、総稼働電力約10Wの超低消費電力化を実現しました。太陽光パネルを利用した24時間運用でも、不日照で最長3日間の稼働が可能です。
※各製品消費電力は公開カタログ値による 図3.業務用無線LANの消費電力比較
3. インターネット回線の配線なしで設置・運用可能
山間部などのインターネット回線のない場所でも3G回線を利用し、遠隔監視の通信回線を確保することができます。また3G回線サービスエリア外での設置には、サービスエリアまでFalconWAVE2.4Gで最長6kmの中継伝送が可能です。また、6kmを超える場合には、多段中継伝送で中継距離を伸ばせます。
4. レコーダーを接続して、24時間監視が可能に
オプションで親機にレコーダーを接続し、リアルタイム映像だけでなく過去の映像の確認ができます。親機のレコーダーに映像を蓄積し、必要な時のみ映像を確認しにいくことで、3G回線のトラフィックが抑制されランニングコストを抑えられます。
図4.システム構成図
(注1)カメラは親機1台、子機4台の合計5台まで設置可能です
(注2)ドコモ新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」を利用した場合となります。
今後の予定
本システムは、2015年5月27日(水)より東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン 2015」に出展いたします。