報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)
国内初!国立公園に観光・防災Wi-Fiステーションを設置 〜長距離無線LANシステム「FalconWAVE®」で公衆無線LAN環境設備〜
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南4-7-15、代表取締役社長:瀬川純、以下DENGYO)と株式会社シーテック(本社:名古屋市瑞穂区洲雲町4-45、代表取締役社長:松山彰、以下シーテック)はこの度、国内初となる国立公園における公衆無線 LAN 環境の整備として、中部山岳国立公園 栂池自然園(長野県北安曇郡小谷村)に太陽光発電のみで完全自立運用が可能な観光・防災Wi-Fiステーションを設置しました。これにより、今後年々増加する国内外観光客へのサービス向上が期待されるとともに、災害時の通信インフラとして活用することができます。
▪︎製品URL:https://solutions.den-gyo.com/products/
背景
栂池自然園では、観光客への情報発信や、災害時の住民への情報発信を目的として、国内初となる太陽光発電のみで完全自立運用が可能な公衆無線LAN環境の整備を実施しました。観光・防災Wi-Fiステーションが設置されたことにより栂池自然園のWi-Fi環境が整備され、どこでも観光情報の入手や発信ができるので利便性が向上します。また、災害時でもインターネット等の通信手段を確保することができ、安否情報の確認など災害対策として有効な手段となります。
今回設置した、観光・防災Wi-Fiステーションは、DENGYOが開発した業界最小の低消費電力である長距離無線LANシステム「FalconWAVE2.4G」を搭載しており、太陽光パネルによる自立運用が実現するため、簡易な工事で必要な場所への無線システムの整備が可能です。
図1. 栂池ビジターセンター設置写真
栂池自然園システム概要
基幹のバックホール回線には、村営光ファイバー網を利用して小谷村付近の栂池体育館から栂池山荘までの約6kmを中継する「FalconWAVE4.9G-MP」を設置、栂池自然園内には主に「FalconWAVE2.4G」を設置しWi-Fiエリアを構築しました。また、各アクセスポイントには監視カメラを搭載しています。
図2. 機器配置図
今回の通信環境整備により、平常時、災害時ともに活用することができます。
① 平常時利用
広大な敷地内でつながりにくかったスマートフォンやタブレット、パソコンなどが利用できるようになり、観光客がどこでも観光案内等の情報を得ることができます。また、カメラ映像により地域防災としての見守りや現地の状況確認に利用することができます。
② 災害時利用
観光客や住民への情報提供、避難所と役場などの災害対策本部との情報交換がスムーズになり、カメラ映像により避難状況や現場の状況をリアルタイムで確認できるようになります。
本システムは、太陽光パネルによる自立電源での運用のため、容易に移動できるので期間限定でのWi-Fiエリアが構築でき、環境に配慮する必要のある場所でも配線等を気にすることなく設置することができます。
製品の特長
▪︎FalconWAVE4.9G-MP
耐災害性の高い4.9GHz帯を使用した長距離無線LANシステムで、MIMO伝送方式のため大容量データの伝送、及び最大30kmの長距離伝送が可能となり、基幹の伝送路として安定した通信を確保することができます。
▪︎FalconWAVE2.4G
業界トップクラスの低消費電力により、太陽光パネル自立電源運用での広域Wi-Fi化を実現し、高画質カメラ映像をリアルタイムで無線伝送することができます。
今後の展開
DENGYOはこれまで培ってきたアンテナ技術を基とし、長距離無線LANのFalconWAVE4.9G-MP、低消費電力のFalconWAVE2.4Gの他、ワイヤレス防災灯などのソリューションを広く提供することにより、観光・防災Wi-Fiステーション事業の推進を目指します。