長距離無線LAN「FalconWAVE®」広域施設向けセキュリティ監視ソリューションを開発 〜道路等をまたぐ分散施設の防犯対策として無線による高効率・高信頼の防犯カメラ集約監視〜
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南4-7-15、代表取締役社長:瀬川純、以下 DENGYO)はこの度、ワイヤレス技術を活用した長距離無線LANシステム「FalconWAVE」による広域施設向けセキュリティ監視ソリューションを開発しました。DENGYOのセキュリティソリューションは、重要施設の安全を関係事務所より遠隔監視できることを目的に、今まで難しいとされていた国道や鉄道施設をまたぐ分散施設の監視が実現します。
本ソリューションの概要
2015年夏のJR東日本連続放火事件をはじめ放火事件は凶悪化し、また建設現場での高額な盗難事件も多発しており、企業では犯罪の未然予防の必要性が高まっています。
企業では事業の拡大に伴い、関係施設が本社や事業所、工場などから離れた飛び地に建設したり、倉庫や駐車場は公道を挟んだ場所に新設・増設され、施設は広域分散化しています。
そのような場所では常に従業員が常駐する場合が少なく、また盗難やイタズラなどの防犯目的として、従業員の定期的な巡回や、警備会社への依頼は事業者の費用負担が多くなってしまいます。無人監視カメラを設置し、遠隔地で映像確認することも警備費や人件費を減らす有効な手段ですが、公道や鉄道の線路などが間にあるような場所では、新たに配線が必要となり手続きや申請が複雑な上、認可まで相当な期間を必要とする場合が多いのが現状です。
本ソリューションは高品質カメラと1km程度の無線通信に定評のある2.4GHz帯無線装置が一体となったマルチカメラ監視miniと、市街地などでも他からの干渉波の影響を受けない高信頼無線装置FalconWAVE4.9Gの組み合わせにより、広域施設の遠隔カメラ監視が可能となります。
実証試験概要
図1.実証試験概要図
導入の効果
① 事業者の負担となっていた巡回業務や警備業務が不要
② 無線のため、公道などをまたぐ際の配線工事が不要になり、認可にかかる時間や申請手続き不要
③ 電波干渉波の多い場所でも安定した無線伝送が可能
④ 24時間360日施設の遠隔監視が可能になり、必要な時に映像確認
⑤ 人的ミス・勘違いを撲滅、また侵入者との鉢合わせ事故を減少
オプションによりさらに進化するシステム
万一に備えて録画機能を追加でき、投光器により夜間監視も容易になります。
各種センサとの組み合わせにも柔軟に対応でき、電源のない場所には太陽光発電を利用した自立電源装置を用意しています。
・レーザースキャンセンサがエリアに入った不法侵入者を4方向識別検知
・検知するとパトライトが連動して威嚇警告
・更にIRカメラも検知連動して赤外線投光器を併せて暗闇でも映像を記録監視
図2.センサによる侵入検知
図3.カメラ画像比較
今後の予定
その他、圧力センサやドアセンサなど無線センサネットワークソリューションをラインナップしており、組み合わせてセキュリティ対策を強化することができます。