2016.02.08
ニュースリリース

長距離無線LANシステム「FalconWAVE®」で新幹線線路を挟んだ分散施設の遠隔監視が実現 ~電源不要・配線工事不要で、防犯カメラ監視集約の通信回線構築における課題を解決〜

日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南4-7-15、代表取締役社長:瀬川純)はこの度、白鷺電気工業株式会社(本社:熊本市東区石原1丁目11-29、代表取締役社長:沼田 幸広、以下白鷺電気工業)に長距離無線LANシステム「FalconWAVE」によるカメラ監視システムを納入しました。白鷺電気工業では、監視拠点の映像を本社にて一括管理するために遠隔監視システムを検討していましたが、立地上、県道や線路を挟んでおり有線では新規に監視システムを構築することが困難な状況でした。「FalconWAVE」による無線構築で道路占用許可等の申請が不要となり、最小限の工事でカメラ監視システムを構築することができました。

製品「マルチカメラ監視mini」詳細URL:https://solutions.den-gyo.com/products/

図1. 設置の様子

図1. 設置の様子

システム概要①

・新幹線の線路を挟んだ倉庫の遠隔監視

白鷺電気工業八代支社では、198m離れた倉庫を遠隔監視しています。
倉庫は新幹線の線路を挟んだ分散した立地にあり、特に新幹線高架下を配線工事する場合、許可申請のハードルが高いことと埋設工事を伴う等、時間と経費が多大になります。今回の構築で、申請や交渉等が不要となり工数を削減することができました。また通常、無線機では困難となる新幹線高架下のわずかな空間を利用した長距離無線通信を実現しました。

図2. 新幹線の線路を挟んだ倉庫の遠隔監視システム概要

図2. 新幹線の線路を挟んだ倉庫の遠隔監視システム概要

システム概要②

・県道を挟んだ社員駐車場の遠隔監視

本社から離れた社員用駐車場のカメラ映像を本社で遠隔監視しています。駐車場の監視拠点は太陽光パネルによる自立電源運用なので電源工事不要での構築を実現しました。防犯カメラを設置したい場所は県道を挟んだ場所にあるため、配線工事をするには道路の占用許可申請等が必要となりますが、今回の無線による構築で、有線構築の際に必要となる許可申請が不要となりました。
また、将来カメラが増設できるように親機に無指向性アンテナを構成しましたが、干渉波の影響を受けることなく安定した通信を確保しています。
FalconWAVEで各拠点に集約した監視カメラの映像は、セキュアな白鷺電気工業の八代支社を経由し、本社にて一括管理しています。

図3. 県道を挟んだ社員駐車場の遠隔監視システム概要

図3. 県道を挟んだ社員駐車場の遠隔監視システム概要

製品の特長

・マルチカメラ監視mini

小型カメラと長距離無線LANシステムを一体型にした監視システムです。業界最小※1の低消費電力「FalconWAVE2.4G」を内蔵しており、太陽光パネルを利用した自立電源での運用が可能です。高画質映像をリアルタイムで監視することができ、親機1台に4台の子機を集約した最長6km※2の長距離無線伝送を実現します。
※1:カタログ値による
※2:1対1のpoint to point 伝送の場合