報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)

2016.10.04
ニュースリリース

長距離無線LANシステムFalconWAVE®で農園内を広域無線ネットワーク化 農業ICTで各種データや映像を集約する他、農業指導でWi-Fi活用

日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南4-7-15、代表取締役社長:瀬川純、以下 DENGYO)はこの度、株式会社日立システムズ(代表取締役 取締役社長 北野 昌宏、以下 日立システムズ)と共同で農業生産法人有限会社ファームクラブ(代表取締役 岩井雅之、以下 ファームクラブ)へ「FalconWAVE」による農園監視システムを納入しました。

本システムにより、各農園で収集される温度・湿度などのセンサデータ、太陽光パネルの発電量データを一か所へ集約し、データ管理することが可能となります。 また、最長380mのWi-Fiエリアを構築することができ、タブレット端末などでのデータ閲覧やネットワークカメラへのアクセスが園内どこでも可能となり、作業の効率化や利便性が向上します。

製品詳細URL:https://solutions.den-gyo.com/products/

納入システムの概要

図1. システム概要

図1. システム概要

ファームクラブで管理する農園では、設置されているセンサデータを一括収集しデータベース化するためには、農園内のネットワーク接続に膨大な配線費用がかかること、これまでのアクセスポイント機器では通達距離が短く、園内をWi-Fiエリア化するには相当数の機器と配線工事が必要になってしまうことが課題となっていました。また、農作物のモニタリングのため、ネットワークカメラの設置を検討していましたが、従来の無線対応カメラは画像での状況の確認には適していませんでした。

今回納入した、DENGYOの「FalconWAVE」は、長距離無線中継伝送が可能で、4台までの子機を集約することができるだけでなく、アクセスポイント機能を内蔵した無線LANシステムです。FalconWAVEの導入により、各農場のデータを安定的に無線で集約することが可能となり、通信配線などの工事が不要となりました。農作物のモニタリングには、フルHD(200万画素)の高精細カメラを採用しており、園内の作物育成状況などをリアルタイムで360°モニタリングすることができます。

ビームフォーミング機能による園内の広域Wi-Fiエリア構成により、作業者はタブレット端末などを利用してセンサデータや映像に随時アクセスすることが可能になる他、教育資料などを閲覧しながらの作業が可能となり、農業指導への活用に貢献することができます。

図2. システム構成

図2. システム構成

製品の特長

1. 長距離かつ安定したデータ収集とWi-Fiエリア構築

小型で高利得なアンテナにより安定した長距離無線通信が可能となります。また、従来のアクセスポイントに比べて電波干渉が少なく広域Wi-Fiエリア構築が可能な16方向ビームフォーミング機能により、1台のアクセスポイントで広範囲をカバーし、効率的なWi-Fiエリア構築が可能となります。

図3.ビームフォーミング機能イメージ

図3.ビームフォーミング機能イメージ

2. 高画質カメラで効率的なモニタリング

遠隔地の端末からのパン・チルト・ズーム操作により360°全方位と光学4倍・電子ズーム16倍の撮影ができます。また、レンズ広角側が112°とワイド撮影ができるため、監視カメラの台数の削減が可能となります。消費電力3Wと低消費電力特性で、商用電源不要の自立電源運用を実現しています。

図4.高画質カメラの特長

図4.高画質カメラの特長

特長
  • 高画質フルハイビジョン200万画素
  • 広角112°ワイドレンズで効率監視
  • パン・チルト・ズームリモート操作可能
    (半球面死角なし)
  • 光学4倍・電子ズーム16倍がシームレスに動作するスムーズなズームイン
  • 滑らかな雲台動作
  • 最低被写体照度 カラー0.05Lux
  • 低消費電力 Typ3W、 Max 5.6W